ドワンゴCTO鈴木圭一さんに聞く!
【ソフトウェアエンジニアリングの可能性とは?】

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KADOKAWAドワンゴ情報工科学院 教育顧問 株式会社ドワンゴCTO(最高技術責任者)鈴木圭一さんを東京校にお招きし、講演とワークショップを開催しました。
名古屋校、大阪校、福岡校の学生もオンラインで参加し、約4時間にわたり、ソフトウェアエンジニアリングという職業の概要を学びました。

『ニコニコ動画が生まれたきっかけ』


ゲームクリエイターを目指していた鈴木さんは、ゲームクリエイター専門学校に入学し、授業でプログラミングに触れます。その面白さに引かれ、独学でもプログラミングを勉強。そんな熱心さと技術が評価され、講師の紹介を受けて、ドワンゴでアルバイトを開始。アルバイト時代は「退屈とは真逆」だったといい、専門学校卒業後にドワンゴに入社しました。

そんな鈴木さんが掲げた講演の大きなテーマは、
「ソフトウェアエンジニアリングの可能性について」

『みんなが欲しいものを作ってアッと言わせたい、世界を変えたい』という気持ちを抱いているソフトウェアエンジニアリングも多くいます。もし、この思いがある人材がドワンゴに集まらなかったら、ニコニコ動画というサービスは誕生しなかったと思います」

そう誕生の背景を明かしてくれました。

 

『ソフトウェアエンジニアリングは売り手市場』

「僕がドワンゴに入社したときは、ソフトウェアエンジニアリングという職業は確立されていませんでした。しかし、今は職業の選択の1つとして定着しています。しかも、ここ10年は売り手市場と言われ、活躍できる幅も広がっているでしょう」

ソフトウェアエンジニアリングの何に魅力を感じているかは人それぞれだと言い、感じている魅力が1つではなく、複数の場合もあるといいます。「今回挙げた例を参考に、自分に合っているかを確認してもらえれば」とアドバイス。

『イノベーションが起きたときの先駆者に』

ソフトウェアエンジニアリングの仕事の魅力について触れるために「イノベーション」という単語を挙げました。日本語で革新、刷新を意味しますが、鈴木さんは「世の中の前提が変わること」と定義。そして、それを起こしたのがインターネットの登場だと言います。

「イノベーションが起こった際は、大企業も個人も関係なく、同じようにスタートを切れます。事実、インターネット黎明期、企業は利活用を考えている段階に留まっていたのに対し、個人の利用は活発でした。今は大企業のGAFAも、始まりはほとんど個人と呼べる規模から活動からスタートしています」

イノベーションが起こった際にいいスタートを切り、加速するためには、培ってきた技術と経験からなる発想力と行動力が重要になると言います。

「IT技術は日々目まぐるしく進歩しています。僕も以前は、そのときの技術が将来どれくらい役に立つか不安でした。しかし、身に付けた技術が急に役立ったり、新たな発想を得るために使えたりする日がやって来ます。無駄にならないので、しっかりとした技術を身に付け、手札を増やしてください」

貪欲に学ぶことは、きっと将来役に立つ。経験豊富な先駆者のそんな言葉に強い説得力を感じたのか、うなずく学生の姿も見られました。

ワークショップ
『AIを使用したコーディングに挑戦!』

AI技術を駆使してコーディング作業を効率化できるコードエディター「Cursor 」(カーソル)でコーディングに挑戦。
目的はあくまでもAIを使用したコーディングに触れること。何をどのくらいまでできるか、反対にどんなことができないのかを実際に動かして知ることです。「コーディングへの理解が浅いまま、AI技術を使用した開発はおすすめしません」

「Cursor」をダウンロードし、提示された要件を入力、計算機とWebサービスを作るコーディングを行っていきます。スクリーンに映し出された鈴木さんのお手本にならって作業をしていきますが、四苦八苦したり、相談し合ったりする様子も見られました。

刺激的で学びの多い講演とワークショップ。 

鈴木さんの体験談からしっかりとした技術を身に付けることの重要性と、その先にソフトウェアエンジニアリングという魅力的な仕事が待っていることを知ることができました。学生たちにとって、今回の講演とワークショップを通じて刺激を得られた有意義な時間となりました。

<Profile>鈴木 圭一


KADOKAWAドワンゴ情報工科学院 教育顧問
株式会社ドワンゴ
ニコニコサービス開発本部CTO

1999年ドワンゴ入社。エンジニアとしてネットワークゲームのSDK開発や、着メロサイト基盤開発に従事。その後ニコニコの開発、ニコニコの各種サービス開発(niconico Android、RPGアツマール等)を経て、2019年にniconico事業本部(現ニコニコサービス
本部)CTOに就任し、ニコニコの開発全体を推進している。

 

 

 

在学中から業界の最前線を知ることができ、業界のプロフェッショナルから指導を受けられるのも、KADOKAWAドワンゴ情報工学院で学ぶ魅力のひとつ!

 

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