「バンタン卒業制作展2026」開催!株式会社ウェザーニューズ、RIZAPテクノロジーズ株式会社との産学連携企画を発表!
2026年2月22日、有明GYM-EXにて「バンタン卒業制作展2026」が開催されました。これまでに培ってきた感性、知識、技術、経験そのすべてをありったけの情熱を持って表現するイベントです。
全8スクールが参加し、今回はKADOKAWA情報工科学院ブースをチェックします。

- 【1.ウェザーニューズ産学連携プロジェクト サービス企画開発作品(アプリ開発専攻/バックエンドエンジニア専攻/インフラセキュリティ専攻)】
株式会社ウェザーニューズとの産学連携プロジェクトにより、アプリケーション企画・開発発表が行われました。

本企画は「天気予報の新しい表現とコミュニケーションの提案」をテーマに、若者視点から天気との関わり方を再定義することを目的とした取り組みです。
東京校3年次以上のチームの中から学内予選を通過した5組が登壇。発表は1組5分間のプレゼンテーションと質疑応答で構成され、審査はクリエイティブ40点、ビジネス40点、コミュニケーション20点の計100点満点で行われました。審査員は、株式会社ウェザーニューズ クリエイティブディレクター執行役員 村田博之氏、株式会社ドワンゴ ニコニコ第三開発部マネージャー 深井唯一氏です。
<エントリーNo.1「Vasture」折尾葵さん>

折尾さんは、若年層女性の孤独感に着目したSNS型アプリ「Vasture」を発表。「若い世代の女性は、孤独を感じやすい傾向があるというデータがあります。空をきっかけに、世界とつながる体験を作りたいと考えました」と説明。ユーザーが空の写真を撮影すると、世界のどこかで同時刻に撮影された空とマッチングされる仕組みを構築。さらに空判別AIモデルをPythonで自作しAPI化したことも発表しました。審査員は「AIモデルを自作した点は大きな挑戦。プレゼンテーション力も高い」と評価しました。
山口瑠衣さんは、天気情報をゲーム体験へ転換するアプリ「Weather Quest」を提案。
「若者は天気を見ない。だから“見たくなる仕組み”を作ろうと考えました」。晴れの日には散歩クエスト、警報時には防災クエストが出現。歩数データや位置情報とウェザーニューズの気象データAPIを連携させる設計。

高橋新磨さんは、天気と時間帯に応じてAIが音楽プレイリストを自動生成するアプリ「Mood Tune」を提案。「天気予報をエンターテインメントに変えたいと考えました。検索しなくても体験できる“Zero-Search”を目指しました」と説明。ウェザーニューズの気象データAPI、ChatGPT、Spotify APIを組み合わせ、レコードを回す操作でジャンルを切り替えるUIを実装。「回す」という動作そのものを体験設計に組み込んだ点が特徴です。
山田海渡さんチームは、体感温度を考慮した服装提案アプリ「Day fit」を発表。「若者は服を決めるときに天気を見ます。そこに体感温度の概念を組み合わせました」と説明。クローゼット管理機能やSNS投稿機能も実装し、天気データとユーザーの体感記録を組み合わせる設計です。審査員からは「SNSまで実装した技術力は評価できる」との声がありました。
<「Reimi」中里起一さん・中里太一さん>

「Reimi」は、天気を軸にしたマッチングアプリ。起一さんは「MBTI診断のように、天気の感じ方も人によって違うのではないかと考えました」と発想の起点を説明。そこで開発したのが、16タイプの“ウェザーパーソナリティ診断”。「晴れが好き」という単純な好みではなく、曇りの日に安心感を覚えるタイプ、雨の日に集中力が高まるタイプなど、天候に対する感情や行動傾向を分析し分類する設計。

アプリでは、日々の天気データとユーザーの気分・行動ログを蓄積。ウェザーニューズの気象データAPIと連携し、AIが相性の良い相手をレコメンドする仕組みを構築しました。さらに、ウェザーニューズ公式アプリへの導線も設計し、天気確認行動を自然に促す動線設計です。技術面について太一さんは「設計が最も大変でした。通常2〜3か月かかる規模を1か月で仕上げる必要がありました」と振り返り、データベース設計やアーキテクチャ構築に多くの時間を費やしたそう。審査員からは「ビジネス視点と技術設計の両立ができている」「完成度が非常に高い」と評価されました。

プレゼンを終えた折尾さんは「トップバッターということもあり、プレッシャーがすごかったです。でも、緊張は捨てようと思って本番に挑みました!自分が開発したアプリをこうして発信でき、考えや構想をプレゼンできたのはとても良かったです。セリフが飛んでしまった場面もありましたが……。審査員の方々からフィードバックをいただけて、さらに磨いていけたらと思いました!」と笑顔を見せます。

- 【2.RIZAPテクノロジーズ株式会社 産学連携チーム開発プロジェクト【Tech Jam】作品展示 (高度情報専攻)】
本プロジェクトは、RIZAPテクノロジーズ株式会社との産学連携のチーム開発プロジェクトで、テーマは「最強の健康革命を起こせ!― 技術でカラダと未来を変えろ―」。
健康意識の高まりが見られる一方で、若年層を中心に「継続できない」という課題が存在しています。運動開始率は一定水準に達しているものの、3か月以内に離脱する層が多いという市場背景を踏まえ、継続支援を軸にしたサービス設計が求められました。
メンバーたちは、課題分析、ユーザー設定、機能設計、UI構築までを行い、成果をプレゼンテーション形式で発表。審査員として、RIZAPテクノロジーズ株式会社 佐藤直之氏、小畠光希氏をお迎えしました。

<TIKAMITI>
「chocoZAPを利用しているものの、利用頻度が低下する層が一定数存在します。開始はできても、“継続”が課題です」

まず既存フィットネスサービスの利用実態データを引用し、継続率の低さを提示。
「健康意識は高まっています。しかし、若年層では習慣化が難しいという調査結果があります。そこで私たちは、“継続”そのものにフォーカスしました」
TIKAMITIは、単なる運動記録アプリではなく、行動変容を促進する設計を中核に据えたアプリケーション。「まず、ユーザーには“なりたい姿”を設定してもらいます。体型や生活リズム、運動頻度など、目標を具体化し、可視化します」
目標は数値化され、日々の行動ログと連動。蓄積されたデータを分析し、ユーザーごとに継続しやすい行動パターンを提示する構造。「重要なのは、押し付けないことです。通知やUI導線も、“やらされる”設計ではなく、“自分から開きたくなる”設計を意識しました」。習慣形成理論を取り入れたフロー設計についても言及し、トリガー・行動・報酬の循環をどのようにアプリ内に組み込んだのかを説明。
<ReStep>

ReStepは、日常生活の中に自然に運動を組み込む健康支援アプリ。発表では「健康意識はあるが三日坊主になりやすい層」に焦点を当てたと説明。歩数や行動データを取得し、小さな達成を積み重ねるリワード設計を導入。データ分析に基づきユーザーごとに最適な目標値を提示する機能を実装し、無理のない継続を支援する構造です。
<koko>kokoは、メンタル状態とフィットネスを連動させたアプリ。発表では「運動が続かない背景には心理状態が影響している」と仮定。朝のログイン時にアンケート形式の「ココ診断」を実施し、その日の気分や体調に応じたクエスト型運動メニューを自動生成する設計です。心身の状態に合わせた提案により、無理なく続けられる習慣化を目指します。

<FitFriends>FitFriendsは、友人同士で健康目標を共有しながら管理できるアプリ。孤独なトレーニングが継続率低下の要因であると分析。コミュニティ機能と進捗共有システムを実装し、相互に励まし合える設計です。目標共有や応援機能、成果の可視化を通じて、仲間とともに継続できる環境構築を提案しました。
- 【3.AWSを活用したサービスを構築・運用(インフラセキュリティ専攻)】
米Amazon.com, Inc.が提供する世界シェア1位のクラウドサービス「AWS」を活用して、卒展会場のMAPを制作。

- 【4.KDG 特設展示 WEBサイト展示(WEBデザイン専攻)、卒業制作作品展示(エンジニア専攻 2年)】
KADOKAWA情報工科学院WEBデザイン専攻が、配置、配色、視線誘導などにこだわった作品を発表しました。
糸数さんは「世の中に溢れているカラフルで目をひくデザインを自らの手で作る」ことを目標に3年間の制作実績を展示。「2年間デザインに触れて私の人生は大きく変わりました。次は、私自身が誰かの人生や価値観を動かせるようなデザインを生み出していきたいです」と語ります。

https://kdg-2026.figma.site/web
こちらは「KDG卒業修了展 2026」作品集サイト。糸数沙海さん、塚腰陸人さん、山本憲伸さん、大森桃さん、後藤力輝さん、佐藤諒太さん、玉田元都さん作品概要がご覧いただけます。(なお、一部作品は閲覧にアクセス権のリクエストが必要です)
【5.受賞者インタビュー!】
いよいよ結果発表!「ウェザーニューズ産学連携プロジェクト」準グランプリは、高橋新磨さんの「Mood Tune」。

グランプリを獲得したのは、中里起一さん・中里太一さんチームです。
おめでとうございます!

そして、「RIZAPテクノロジーズ株式会社 産学連携チーム開発プロジェクト」グランプリを受賞したのは、「TIKAMITI」(庄司いずみさん、山口佳恋さん、中村千鶴さん、久保萌加さん、北原さくらさん)チーム!

グランプリを獲得した、両チームにインタビューを行いました!
――産学連携プロジェクトでの学びは?
起一さん「ターゲット調査が本当に大変でした。粘り強く調べ続けることの重要性を知りました。誰に向けたサービスなのかを具体化するプロセスに、多くの時間を費やしました」
「TIKAMITI」代表・庄司さん「アプリ開発をビジネスにどう生かしていくかが難しかったです。チームとしてそこを意識して取り組みましたが、まだ考え続けていきたい課題です」
――苦労した点は?
太一さんは「設計自体が大変でした」
起一さんも「通常2〜3か月かかる規模を1か月で仕上げる必要がありました。ChatGPTやGeminiといった生成AIも活用しながら制作を進めました。既存のアプリとの差別化を図ることにも苦労しました」と語ります。
また、専攻やコースの異なるメンバーで開発を行った庄司さんは「連絡や情報共有を特に意識しました。チーム連携が重要だと感じます。ここまで一緒に取り組んできたチームメンバーに感謝しています」とコメント。

中里兄弟は、天気をテーマにした開発について「正直なところ、最初はなじみ深くないテーマだと思っていましたが、リサーチを進める中で人の行動や感情に影響することを知り、深く考えるようになりました。兄弟での開発は意見がぶつかることもありましたが、最後までやり切ることができました」とコメントし、手ごたえを感じていました。

KADOKAWA情報工科学院でメンバーが得た学びは、業界で活躍できるレベルに到達しています。
今後のクリエイターとしての飛躍に、大きな期待が寄せられます!
